2010年12月27日月曜日

手ごたえ


何か一つの「完成」に向かって突っ走ったとしても、

人が常に変化しながら生きている限り、

「これで完璧。」と呼べるものには、

もしかしたら一生出会えないのかもしれない。

ただ、神様。

もし私の我がままを聞いていただけるなら、

来年は何か少しだけでもいい、

これまでの道のりが嘘にならないように、

額の汗を拭って、再びまた走り出せるように、

手のひら一つ分でもいい、

「手ごたえ」というご褒美をください。


2010年・・・エネルギーに満ちた、たくさんの魅力的な人々との

出会いを通じて、たくさんの宝物を手にした一年でした。

そして、現代ならではの不思議な出会い・・・

顔は見えなくとも、ある意味その場所でしか築けないような

ネットを媒体とした特殊な繋がりが、それまで体験したことのなかっようなた

不思議なコミュニケーションを形作り、日常の一部分となった。

オンもオフも、この一年で出会った全ての人々に感謝したい。

そして、ずっと変わらず一番近くで支えてくれる家族、友達、

本当にありがとう。

LienKidsを応援してくれるお客様、

本当にありがとうございました。

皆さんに植えていただいたたくさんの種が、来年は小さな芽を出しますよう、

頑張っていきたいと思います。

2011年もどうぞよろしくお願い致します。

Kishiko

2010年12月22日水曜日

冬至

太陽から最も遠い日。

でも、明日からは、


太陽の季節へと

まっしぐら。
















某M嬢とご子息。

工兵橋周辺、撮影会にて。

2010年12月19日日曜日

リトアニアのクリスマス

先日、リトアニアからのお客さんとの会話の中で、街のイルミネーションを
眺めながら自然と上がった話題は、お互いの国のクリスマスについてでした。
リトアニアのクリスマスは宗教色が濃く、例えばイブの食卓にも、古くから
伝わる伝統的なしきたりや意味がたくさん込められているようです。

私も、リトアニアの方々がどのようなクリスマスを過すのか、とても興味が
ありましたので、ここに少しご紹介させていただきたいと思います。^^
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「Kucios」 
これは、クリスマスに用意されるリトアニアの特別な料理です。
クリスマスが近づくと、イブの夕食に間に合うように、遠方の家族
達も方々から帰省し、食卓の前に家族の絆を確認し、このkucios
をみんなでいただくというわけです。
日本のクリスマスは、イルミネーションやプレゼントなど、お祭り的
要素が強いように思いますが、本来はイエス・キリストの生誕を祝
うためのこの行事は、リトアニアに限らず、キリスト教を信仰とする
国々にとって、宗教的な意味合いが強いようです。

kuciosには一切のお肉が入りません。
クリスマスイブを迎えるまでに、人々は部屋中を大掃除し、ベッドリネン
を真新しいものに取替え、イブの食卓に付く前に、家族全員が
お風呂を済ませ、きれいな服に着替えます。
イエスが誕生した馬小屋を象徴するわらが、まずテーブルの上に
平らに敷き詰められ、その上に、純白のリネンがテーブルクロスと
して掛けられ、お皿、キャンドル、モミの枝、お花などで装飾されます。

もしもその年に、家族の誰かが亡くなったり、なんらかの理由でkuciosに
参加できなかった場合は、その人のために空のお皿が用意されます。
姿は無くとも、その人の魂が他の家族とともにそこにあると信じられて
いるからです。

食卓には12種の料理が用意されます。これは、イエス・キリストに12人
の使徒がいたことに由来します。
全ての料理には一切肉を使用しません。
これは12種の料理の一つ、kuciukai というクッキーのような食べ物。
kuciosに欠かせない伝統的な料理です。ポピーシードミルクと呼ばれる
ケシの種から作られたミルクに浸していだだくようです。

これは食卓を囲む人数分ほど置かれるGod's Cakeと呼ばれるウエハース。
特定の地域ではこれらが、それぞれの教区から支給され、表面にはイエス
誕生のシーンが描かれています。

この特別な食事の意義、また食卓に出された料理を文句を言わず食べる、
という教えを通じて、子供達は食事への感謝の気持ちを学びます。

イブの夜、夜空に一番星が現れると、家族は食卓に集まり儀式を交わし、
家族の健康と幸せを祈ります。
食事は厳粛に行われ、会話やジョークはほとんどなされず、アルコールも
飲まれません。食事の後も席を離れることはなく、来年の家族の健康、
幸せ、また恋愛などについて占いながら、ゆっくりとした時間を過します。
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リトアニアのクリスマス。今日はクリスマスの食卓について紹介させて
いただきましたが、日本のクリスマスと違い、とても意味深いもので
あるということがお分かりいただけたかと思います。
また、こんなところにも、リトアニア文化とリネンが深く関わっている
ことを知り、私自身も、また一つキラキラと輝く宝物を見つけた気持ち
でいっぱいです。^^

今では、ここまで厳粛にクリスマスを過す方も少ないようですが、
リネンキッズのスタッフのご家庭でも、イブの夜は一切の
お肉を食べないなど、今もなおこの伝統を引き継いでいるようです。

あるスタッフは、自分の母親が家族を持ったときに、そのまた母親から
譲り受けた白いリネンのテーブルクロスを、今でも毎年クリスマスのために
使っているとか・・・
それはもう古く、決して真っ白とは言えないけれど、今でもこの特別な日のために
大切に使っているのだと・・・

2010年12月7日火曜日

出逢い

㈱OKU社長、私、LinenKids創設者 Jurate



クリスマスを間近にして、広島の夜も街全体がクリスマスライトで輝き、

寒さの中に活気が漲るようになりました。 昨夜はやや暖かめの気候で、

イルミネーションを見物するには絶好のタイミング、広島ドリミネーションに繰り出し、

それぞれの夜を楽しまれた方も多かったかもしれません。

そして私にとっても、昨夜は別の意味で格別な夜でありました。

少しお話させてください。


一週間ほど前、LinenKids 創設者 Jurateさんから、突如として、今までとはちょっと違う

内容のメールが届きました。

「日本に行けることになったので、是非会いましょう。」


ネットという媒体を使って彼女の存在を始めて知ったのは、今から一年半ほど

前のことです。とにかく魅力的な「リネン」という素材を使って何かビジネスができないか・・・

夫婦で勢力的に働きかけていた矢先、そんな私達の存在を知った彼女が、

LinenKidsの看板の下、一通のメールを送ってくれました。

当初私達は、リネンの布の輸入を考えており、リトアニアの各リネンメーカーに

アプローチしている最中でしたが、リネンについて勉強し、その溢れんばかりの

魅力を知るにつれ、ただの布としてだけではなく、その特徴を活かした何か・・・

自分達にしかできない何か・・・そんな物はないかと模索していました。


ユラテさんからのメールを読んだとき、彼女のリネンに対する熱い思い、

子供たちへの愛情、リネンキッズという、子供の肌とリネンの関係に特化した

ブランド作り・・・そんなもの全てが私の心を強く打ち、興奮したのを覚えています。

まるで私達が取り止めもなく思い描いていたリネンビジネスの形がそこにありました。

そこから、リトアニアと日本、二人の密なやり取りが始まります。

そのほとんどがメールというお互い顔の見えない中でのやり取りでしたが、

文章の裏にあるお互いの気持ちが不思議なほど分かり合える感覚がありました。

恐らくこれまでに、何百回と言うメールのやり取りがあり、その間により信頼関係

が強まり、正規代理店契約の成立、リネンキッズジャパンが誕生を迎えます。

思い描いていたことが・・いや、それ以上が夢が一つ一つ実現され、

みるみると形作られて行きました。

でも、ただ一つだけ実現していなかったこと、それはたった一度のface to face

での彼女との対面。そして、そのチャンスは思わぬタイミングで、昨夜訪れました。



何せお互いがスモールビジネスからの出発であるゆえ、遠く離れたお互いの国へ

おいそれとは行けない状況でしたが、ユラテさんに急遽来日のチャンスが訪れ、

なんと広島へも来るというのです。

タイトなスケジュールの中、夜8時からとい限られた対面でしたが、約2時間に渡り

仕事のこと、お互いの家族のことなど多岐にわたり会話が弾み、出会う前の緊張は

一瞬にして消えてなくなり、まるで初対面とは思えないほど打ち解けた気持ちで

いられたのは私だけでしょうか。彼女からの一番最初のメールに走った直感、

「この人とならきっと良い仕事ができる。 」という思いは、このとき確信へと変わりました。


彼女の言葉で何よりも嬉しかったのは、彼女が私達の存在を知ったとき、

「自分と同じようにリネンを愛し、お互いの気持ちが不思議なほどに分かり合える。

会ったことは一度もないのに、それはもう何十年来の友達のような感覚だったわ。」


と、それはまるで私が彼女に抱いていた気持ちと同じように感じてくれていたこと。


ビジネスはいつも、山あり谷ありです。

時には失敗を繰り返し、進むべき方向が見えなくなってしまうこともあります。

でも、頑張ったからこそ味わえるこんな感動、こんなにもすばらしい出逢いが

ある日前触れもなくやってきます。

奇跡的なタイミングと「リネン」が繋げてくれた彼女との出逢い、

リネンキッズとの出逢いに感謝し、これからも大切にしていきたいと思っております。

そして、この宝物を通じて、少しでも皆様のお役に立てますことを心より願っております。

LinenKidsJP
Kishiko