2010年6月28日月曜日

ソフトボールとコンプレックス


やむことを忘れ降りしきる連日の雨の影響で、
息子の楽しみにする週末のソフトボール試合がことごとく中止になった。

ソフト部に入部してからと言うもの、伸びた髪を切りに行くチャンスも
泡や失いかけていたが、昨日の早朝に下されたリーグ戦中止の決定により
突如としてそのチャンスが訪れた。

ハードな練習により毎回大量の汗をかくため、髪は短い方が都合がいい。
また、「選手は短髪であるべし。」という暗黙の決まりごとが、チーム内にも漂っている。


父親と二人、行きつけの床屋で難なく事を済ませて来るものと思っていた矢先、
夫からの着信が鳴った。
散髪を前にして、息子が泣いていると言う。
???
どこにどう転んでみても、全く状況が理解できない留守番中の母親。
大好きなソフトボールを快適にプレーできるように髪を切る・・・
いったいどこに不満があるというのか?

とりあえず状況を掴もうと、夫に代わり電話口に出た息子と話す。
涙の原因が徐々に見えてきた。
どうやら彼、自分のおでこにコンプレックスがあるようで、
母親に似て少しせり出した額が気に入らな様子。
髪を切ることにより、そのおでこを人様に晒すなんてことは
地球がひっくり返ろうが、ありえない!と言うわけだ。

両親の諭しも空しく、断固として散髪を拒否する息子。
白熱のあまり、ソフトを辞めるか否かの決断まで迫る父親。


結局のところ、腕のいい美容師さんにより、前髪長めの短髪というスタイルに
落ち着いたが、意外なところにも頑固さを発揮する息子にやれやれ・・
という気持ちと同時に、コンプレックスという複雑な感情を抱くまでに
成長した息子の姿が、なぜか少しだけ微笑ましくもあった。

今後、そのコンプレックスをどう克服していくのか、
ひっそりと見守りたいと思う。^^

2 件のコメント:

  1. 無頓着なようで、以外と冷静に人を見ている彼らしいね。
    そんなこと周りは全く気にしていないと思うけど。
    おでこのことでソフトやめたらどうしてたのよ(笑)

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  2. 良くも悪くも執着が強く、得も損もしていると思うよ。本人が気付き、上手にバランスをとってくれればいいんだけどね。ソフトを止めるという選択は想定外の上での夫の発言だと思うよ。(笑)

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